北海道登山、どの山はガイドが必要なのか??
北海道は広い。クマも多い。登山をするには不安がいっぱいだ。もちろん自分一人で山に行くことも可能だし、ぜひ挑戦してもらいたい。ただ、不安な方は是非、登山ガイドをつけることをお勧めします。
北海道の登山のガイドの必要性
まず第一に北海道は本州と違って気候が違う。亜寒帯に属し、純粋に寒い。そして動物や植物も本州、四国、九州と違う。要はあなたが本州に住んでいるのであれば勝手が違うということです。別に勝手が違おうが山に登ることはできますが、やはりそこは詳しい現地ガイドの話を聞いた方が学びも多いし、純粋に楽しいはずです。私であれば、動物の生息の違いや、ヒグマやエゾシカの獣害の話から共生の話。北海道の高山植物や山菜の話など、自信を持って本州、四国、九州との違いをお話しします。
文化の違いも忘れてはいけない
北海道はアイヌ文化です。和人文化とは違うので色々と新鮮です。北海道の地名や山の名前はアイヌ語が由来です。日高山脈の「カムイエクウチカウシ山」はカムイ=神様→ヒグマ エクウチカウシ=転げ落ちるほど急な山 と訳すことができ、文字通り急峻な山なんです。アイヌの人はここでどのような暮らしをしていたのかを思いはせるだけでも楽しいです。
北海道は険しい山が少ない
北海道の登山において、北アルプスのように切れ落ちた危ない山はほぼない。山がなだらかなことが多い。であれば、ガイドはいらないと思うかもしれない。でも、そんなことはないのだ。北海道は人口密度が低く、山が奥深い。万が一のことがあっても簡単にレスキューを呼べないなど立地的なデメリットがある。登山口までのアプローチも長いし、自分達しか山に登っていないことなんてしばしばです。そして山はなだらかだけど、寒さ、人の少なさ、人工物が少ないことから道迷いや遭難のリスクは高まります。
ガイドは必須ではないが、安全面や学びにおいて、存在価値は非常に高い
これから登山をしっかり学びたい方は是非登山ガイドをつけて学んでください。特に北海道は日本の中でも特殊な地域ですのでガイドをお勧めします。特に大雪山のトムラウシや日高山脈の幌尻岳などはガイドをつけた方がいいと思います。